どんなことでお困りですか?

Q.
検査方法について
A:PCR検査と抗原定性検査の2種類がございます。
PCR検査は、ウイルスの遺伝子を増幅させ検出します。本法は、他の検査方法と比較し非常に高感度(数個のウイルス粒子を検出)です。しかしながら、測定に時間(測定時間1時間20分)がかかってしまう検査になります。
本検査は特に、無症状の方に対し有効な検査になります。
抗原定性検査は、ウイルスそのもの(タンパク質:抗原)を検出します。本法は、PCR検査と比較し感度は劣りますが、比較的短時間(測定時間15分・メーカにより異なります)で結果が得られます。本検査は主に、有症状がある方に対し有効な検査になります。
Q.
検体採取について
A:PCR検査は「唾液」、抗原定性検査は「鼻咽頭拭い」となります。
いずれも、ご自身で採取となります。なお、詳細な採取方法につきましては、スタッフよりご説明いたしますので、ご安心ください。
なお、唾液の採取は健常者でも5∼10分程度お時間がかかります。
Q.
検査の注意点
A:唾液採取について、下記の点についてご理解ご協力をお願いいたします。
採取30分前(最低10分以上前)より
・水以外の飲食
(飲食後は、歯磨き後30分以上たってから採取が推奨となっております。軽く水で口の中をすすいでいただくだけでも影響は少なくなります)
・喫煙
(たばこは、様々な化学物質が含まれています。PCR検査試薬に対して悪影響を及ぼす為、軽く水ですすいでいただく方がいいですが、最低10分以上たってから採取するようお願いいたします。)
・歯磨きやうがい、マウスウォッシュ
(口の中のウイルス量が減少している為、偽陰性の原因となります。最低10分以上たっての採取をお願いいたします。)
Q.
保険適用について
A:自由診療(自費診療)となります。
なお、当社が発行いたします検査報告書は「結果通知書」になります。陰性証明書は、医療機関にて受診が必要となりますのでご注意ください。
Q.
検査を受けるタイミング
A:暴露当日は、偽陰性になることがほとんどです。疑われた当日の検査より、1~3日程度経過しての検査をオススメしております。
すでに何らかの症状がある方は、抗原定性検査にて速やかにご確認されるのをオススメいたします。
Q.
検査精度について
A:当社は外部精度管理に参画しております。
昨年度、日本臨床衛生検査技師会精度管理調査において「A評価」を得ております。
引き続き、精度の維持に努めてまいります。
Q.
陽性時等の相談窓口
A:新型コロナウイルス感染症5類移行に伴い、ご対応方法が随時変わってきております。
宮崎県ホームページ内、新型コロナウイルス感染症対策特設サイトの「発熱等の症状がある方の相談・受診について」をご確認ください。
Q.
検便検査の意義について
A:定期的な検便検査の実施対象者は、食品取扱従事者(大量調理マニュアルによる)、学校給食従事者(学校給食衛生管理の基準による)、保育園従事者(児童福祉施設における食事計画の実施上の留意点による)、水道関連従事者(水道法による)、社会福祉施設(大量調理マニュアルに沿った対応)、学園祭、バザーなどの模擬店等で飲食物を提供する場合(食品営業類似行動による)となっています。
しかしながら、通達より大量調理マニュアルに該当しない施設も本マニュアルに沿った対応を求めています。
また、定期的に検便検査を行うことで、不顕性感染者(健康保菌者)の早期発見につながります。
早期発見することで二次感染や食中毒のリスクを軽減することができます。
Q.
当社が実施している検査項目について
A:当社では、ご提出いただいた検便を赤痢菌・サルモネラ菌属(腸チフス・パラチフスA含む)・腸管出血性大腸菌(O157含む)についてリアルタイムPCR法を用いてスクリーニングを行います。 PCR陽性であった項目に対し培養法にて確認を実施いたします。 陰性であった場合は、培養せずに陰性報告可能ですので、培養法と比較し短時間で結果をお返しできます。 ノロウイルスについては、リアルタイムPCR法を用いて行います。本法は、1gあたり10⁵よりも少ない感度での検査に対応しております。陽性時は、ご依頼がなくても検査確定次第、至急報告いたします。
Q.
そもそもリアルタイムPCR法と培養法の違いについて
A:リアルタイムPCR法は、目的とする菌の遺伝子を増幅させ検出いたします。従いまして、高感度ですが感染性があるかどうかはわかりません。その為、感染性があるかどうかPCR陽性時には培養法にて確認が必要となります。
培養法は、目的とする菌を人工的に増やす操作を行います。その為、菌が増殖するには一定時間発育しやすい環境下にて増やさなければならず、一定時間経過しても目的とする菌が増殖しなければ、はじめて陰性として報告ができます。陽性時は、増えた菌が何かさらに詳しく検査し特定(同定といいます)します。
いずれにしましても、培養法は一定時間検査に時間がかかってしまう点が難点となります。
そこで、リアルタイムPCR法をスクリーニングとして用いることで、陰性の場合の結果報告が培養法と比較し迅速に行えるというメリットがございます。
Q.
採便についての注意事項
A:抗生物質を服用の方は、検査に影響が出る可能性がございます。服用後は48時間経過後の採便が推奨とされています。抗生物質の服用中の方は、必ず医師指示及び施設ご担当様へご相談いただきますようお願いいたします。
風邪薬の服用や生理中などその他につきましては、制限はございません。
下剤の使用につきましては、使用されても検査には影響ございません。
Q.
採便後の保管について
A:検便検査については、提出予定日の3日前より採便いただけます。その後は冷蔵(できなければ冷暗所)にて保管をお願いいたします。
ノロウイルスについては、専用容器がございますので、検便検査と同時依頼時はそれぞれに採便をお願いいたします。採便は、提出予定日の前日より採便頂けます。その後は冷凍にて保管をお願いいたします。
提出予定日当日の採便であれば、提出まで冷蔵保管でも問題ございません。
Q.
当社のバイオセキュリティについて
A:当社は、回収いたしました家畜検体はラボ搬入前に梱包容器・搬送ボックスへ消毒薬噴霧を行います。
その後、速やかに管理区域内(BSL2基準)へ搬入し、検体の取り扱いは安全キャビネットを使用し行います。
検体の保管は、鍵付き保管庫にて適切に保管し、使用済み器具等や廃棄検体は高圧蒸気滅菌や消毒剤により処理した後、産廃業者へ引き渡しいたします。
管理区域内は、消毒薬を用いて定期的に消毒を実施いたします。管理区域内の機器等については、作業後毎に消毒薬にて消毒を行います。
また、病原体等安全管理規程を定め実施しております。
Q.
当社が取り扱いできる家畜衛生検査について
A:当社は、「届出伝染病」までの病原体取扱い(疑い含む)となります。検査可能な項目につきましては、検査案内をご確認ください。
また、豚熱等法定伝染病が疑われる豚がいる場合や検体につきましては、取扱いができません。
まずは、家畜保健衛生所にご連絡をお願いいたします。
Q.
検査略語
・EHEC:腸管出血性大腸菌
・PRRSV:豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス(RNAウイルス)
・PCV2:豚サーコウイルス2型(DNAウイルス)
・PEDV:豚流行性下痢ウイルス(RNAウイルス)
・TGEV:豚伝染性胃腸炎ウイルス(RNAウイルス)
・PPV:豚パルボウイルス(DNAウイルス)
・JEV:日本脳炎ウイルス(RNAウイルス)