そもそもリアルタイムPCR法と培養法の違いについて

2023年07月20日

A:リアルタイムPCR法は、目的とする菌の遺伝子を増幅させ検出いたします。従いまして、高感度ですが感染性があるかどうかはわかりません。その為、感染性があるかどうかPCR陽性時には培養法にて確認が必要となります。
培養法は、目的とする菌を人工的に増やす操作を行います。その為、菌が増殖するには一定時間発育しやすい環境下にて増やさなければならず、一定時間経過しても目的とする菌が増殖しなければ、はじめて陰性として報告ができます。陽性時は、増えた菌が何かさらに詳しく検査し特定(同定といいます)します。
いずれにしましても、培養法は一定時間検査に時間がかかってしまう点が難点となります。
そこで、リアルタイムPCR法をスクリーニングとして用いることで、陰性の場合の結果報告が培養法と比較し迅速に行えるというメリットがございます。

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